町制60周年「伊仙町ほーらい祭」

涼しい秋空の下、多彩なステージでも楽しませた伊仙町ほーらい祭=3日夕、同町面縄港特設会場

「コロナ禍を吹き飛ばそう」多彩なステージ、レーザー・花火で魅了

 【徳之島】伊仙町制施行60周年記念・第34回「同町ほーらい祭」(同実行委員会主催)は3日夕から同町面縄港特設会場であった。新型コロナウイルス感染症の影響で2年間中止し、町制施行の節目に絡めて3年ぶりに開催。町内外からの家族連れなど祭り客でごった返し、多彩なステージや名物のレーザーショー・花火大会で楽しませた。

 「ほーらい祭」は7月末に恒例開催してきた同町最大の夏期イベント。3年前は面縄港の台風被害で11月に延期して開催。そして徳之島でも猛威を振るったコロナ禍で2年連続中止の末、再びこの時期の開催となった。

 家族連れなどが続々と来場する午後5時、町内4施設の保育園児たちのダンスで開演。樟南二高に誕生した応援団の勇壮な演舞や島唄・三味線同好会の演奏、同町出身の「ZIG(益俊二さん)」らのレゲエ・ライブ、町地域女性連の踊り、結成30年余の「黒潮太鼓」の演奏。そして約10年ぶり2度目の出演となった大阪のPOPユニット「ET‐KING」のスペシャルライブが会場を沸かせた。

 実行委員長の大久保明町長は幕間のあいさつで「世界中の人たちや企業がコロナで元気を失ったが、このほーらい祭で吹き飛ばそう」とアピール。コロナ禍で「町制施行60周年」を冠した記念事業の中止や延期が続くなか、同記念式典などは来年4月14、15日に開く方針も示した。

 クライマックスのレーザーショーと花火大会では、鮮やかな光の軌跡が面縄港の秋の夜空を幻想的に染める光と音のショーで大観衆を魅了した。