第1回OWS徳之島大会

第1回「オープンウォータースイミング徳之島大会」の1日目「10キロの部」スタート=5日午前9時、徳之島町山漁港沖

男子1位・平野翔一選手(左)、女子トップ岩渕立歩選手(18)(右)

初大会・総合1位は平野(神奈川) 徳之島町山漁港でスタート

【徳之島】徳之島町主催の第1回オープンウォータースイミング徳之島大会(鹿児島県水泳連盟・神奈川県相模原市水泳協会後援)が5日、同町山漁港でスタート。1日目の「10キロの部」には17選手が出場。平野翔一選手(18)=神奈川、日大水泳部=が2時間16分57秒で総合1位、女子は元世界ジュニア選手権日本代表で専修学校生の岩渕立歩選手(18)=同=が2時間32分36秒(総合3位)で初大会を制した。6日は地元勢も交え3キロと5キロの部がある。

オープンウォータースイミング(OWS)は海や川・湖などの自然の水の中で行う長距離水泳競技。水質や天候、潮汐など自然条件に対応する技術や知識も求められる。世界選手権は1991年パース大会、夏季オリンピックでは2008年北京大会から正式競技となった。

今年3月、日本水泳連盟のOWSナショナルチームの合宿を兼ねた第19回アジア競技大会代表選考会を徳之島町山漁港沖の10キロコースで初開催。「トライアスロンの島」で知られる同島で〝マラソンスイム〟とも称される同競技の元東京五輪代表など男女15人が競い合った。関係者は、11月期の国内大会開催地を模索していた。

初大会の開会式に先立ち、選手・スタッフら関係者で山漁港ビーチの漂着ごみなどのクリーン作戦もあった。

高岡秀規町長(大会会長)は開会あいさつで「3月に強化合宿(選考レース)では徳之島が一番適していると第1回大会が開かれたことに感銘を受け、大会の定着を願っている」。またクリーン作戦に関し「プラスチックごみも多かった。世界自然遺産にも登録されクリーン作戦が根付くように頑張りたい」と述べた。

コースは漁港沖にフロートブイを4角形に並べ1周1キロを周回する設定。防波堤上からは耐久レースを繰り広げる選手らにスタッフが、釣り竿状の棒の先端に給水ボトルを差し出して支えた。

6日の▽5キロの部(午前9時スタート)には32人▽3キロの部(同9時5分同)には49人がそれぞれエントリーしている。

【10キロの部】▽男子29歳以下 ①平野翔一(神奈川)2時間16分57秒②岩渕広虎(同)2時間27分51秒③長濱碧波(同)2時間35分33秒▽同30歳代 ①彌永雄一(神奈川)2時間34分49秒②永園幸司(同)3時間23分55秒▽同50歳代 ①西應和伸(香川)3時間7分26秒②海老原武(茨城)3時間34分20秒

▽女子29歳以下 ①岩渕立歩(神奈川)2時間32分36秒②瀧澤楓香(同)2時間35分41秒③土屋愛美(同)2時間41分57秒▽同40歳代 ①北島明代(神奈川)3時間21分59秒