大高32回卒 還暦同窓会

約100人が集まった「陵虎32会」全国還暦同窓会

シマ唄に合わせて六調を踊る昇哲郎さん

シマ唄やダンスで祝福
「新たなステージへ」

 大島高校卒業生で組織する「陵虎32会」(三井七菜重会長)の還暦同窓会が5日、奄美市名瀬の奄美観光ホテル宴会場であった。海外在住者も含め、全国から約100人が参加。思い出話に花を咲かせ、シマ唄や踊りで還暦を祝った。

 陵虎32会は寅年生まれの大島高校32回卒業生で構成し、同校野球部のセンバツ出場時には寄付金を贈呈するなど、様々な活動を展開。全国同窓会を4年ごとに開催し、交流を深めている。

 祝福に駆けつけた恩師の獅子目博文さん(74)(当時3年1組担任)は「皆さんの顔に刻まれた深い皺=しわ=に、それぞれの人生の重みを感じる。いよいよ新たなステージに入るが、あの頃の熱い思いをもう一度思い出し、大きく踏み出してほしい」とあいさつ。教え子らを力強く激励した。

 余興ではサンシン・チヂンでのシマ唄や、懐かしのフォークソングなどを熱唱。あやしいセーラー服のダンスにはひときわ大きな拍手が沸いた。参加者の中には40年ぶりの再会に涙ぐむ人や、はるばるシンガポールから駆けつけた級友に感激する姿も。

 また卒業後の40年の間に亡くなった31人の冥福を祈り、1分間の黙祷が捧げられた。

 コロナ対策を万全にしての開催に、三井会長は「厳しい状況の中、こんなにたくさんの同窓生が集まってくれたことに意義がある。仲間の尊さをあらためて感じた。また5年後、10年後の再会が楽しみ」と笑顔で話した。