小中学校音楽発表会

発表会では各校個性豊かな歌や演奏が次々と披露された

音楽で心一つに 29校960人 奄美市

 奄美市内の小中学校29校が一堂に会する「2022年度奄美市小・中学校音楽発表会」(市教育委員会、市教科領域等教育研究会音楽部会主催)が9日、同市名瀬の奄美文化センターであった。開催は3年ぶり。児童生徒約960人は学校ごとに歌や演奏を発表し合い、音楽を通して心を一つに通わせた。

 発表会は、子どもたちの豊かな情操を育み、歌声響く地域をつくろうと毎年開催。20年と21年は新型コロナウイルスの影響で中止したものの、例年は地区(名瀬、住用、笠利)と全域での発表会を1年ごとに交互に開いている。

 今年のテーマは「とどけようみんなで奏でるハーモニー」。午前と午後の二部構成で、29校が合唱や合奏、シマ唄や八月踊りなど、学校の特色や個性を生かした歌や演奏で日頃の成果を披露した。

 演奏は、住用中全児童による「三太郎太鼓」で幕開け。節田小や屋仁小、宇宿小、崎原小児童らは、学校や地域で受け継ぐ伝統芸能を力いっぱい発表した。

 合唱では小湊小が「パプリカ」、金久中が「青い鳥」、奄美小が「もみじ」など、多彩なジャンルの歌が共演。会場からは互いをたたえる惜しみない拍手も送られた。

 緑が丘小の日置ゆかり教頭は「声、楽器などが上手く調和した素敵な演奏会になった」と講評。同部会長の名瀬小・上村英樹校長は「堂々とした発表に感動した」と称賛した。

 朝日小4年生は、校区の伝統舞踊「輪内音頭」をコロナ禍もあってか2年ぶりに披露。2学期に入ってから練習を重ねたという池田光城君は「最初より上手くできた。息も合っていてよかった」と笑顔だった。