蒲田の居酒屋で奄美群島の魅力を発信

奄美関連の物を手にして来店者を迎えたスタッフたち

にぎわう店内では、町田酒造㈱の黒糖焼酎試飲も行われた

興味深そうに書籍を手にする来店者

関連書籍の販売も

【東京】東京都大田区にある奄美出身者が関わる居酒屋でこのほど、奄美群島の魅力を発信するイベントが行われた。来店者は黒糖焼酎や発酵ドリンク・ミキを試飲するなどして、楽しんでいた。関連書籍も販売され『大島高校野球部の軌跡』も注目されていた。

イベントがあったのは3日と5日の、それぞれ午前11時から午後3時半まで。JRと京急蒲田駅からほど近い「飲み喰い処・えちごや」(大田区蒲田5―25―5)。新潟にルーツを持つ飯塚祐次さんと奄美市(名瀬石橋町)出身の妻・美和さんが、仲良く常連らを迎えている。開店して来年30年で、黒糖焼酎も数多くそろえ、島の料理や煮込みなどが自慢だ。

「えちごや」が面している、さかさ川通りで「おいしい道」という地域の飲食店によるイベントに合わせて「奄美群島ふるさとまつり2022」と題して開催されたもの。(株)ゆとりくらぶらが主催し、奄美群島広域事務組合、奄美新聞社などが後援した。

店内には、ミキや黒糖製品などが並べられた。ゆとりくらぶで「奄美群島ふるさと事業部」に所属する尾辻彩花さんは、母と祖母が龍郷町中勝の出身。「奄美の魅力を味わってくださいね」と尾辻さんは笑顔で応対していた。関連書籍のコーナーでは、奄美新聞社・政純一郎鹿児島支局長著の『大島高校野球部の軌跡』(奄美新聞社編)も置かれ、興味深そうに手に取る人も。2日間の来店者は約200人。尾辻さんは「タンカンマーマレード(奄美自然本舗)とミキ(奄美料理・暦)が完売するなど人気でした。また、唯一の自社製品オリジナルTシャツに関して、多くの方の意見もいただき今後の制作に生かしたい」と意欲を見せていた。