亀津中で第10回トイレ掃除に学ぶ会

一心不乱にトイレ掃除に専念した亀津中の3年生たち=12日、徳之島町

 

 

掃除道で心も磨く
「日本を美しくする会」会長も来島

 
 
 【徳之島】日本を美しくする会「徳之島掃除に学ぶ会」(安田司代表世話人)のメンバーと徳之島町立亀津中学校(寿山敏校長)の3年生67人と教職員ら合同の「第10回亀津中学校トイレ掃除に学ぶ会」が12日午前、同校内であった。トイレの便器を素手で磨き上げる〝掃除道〟で自分たちの心も磨き上げた。

 島民有志たちで構成する「徳之島掃除に学ぶ会」が、学校を中心に「トイレ掃除に学ぶ会」の活動の普及を始めたのは約23年前。その〝種子〟をまいたのは今年30周年の認定NPO法人「日本を美しくする会」の現会長で、IT関連企業の日本企画㈱(本社・千葉県船橋市)の利(とし)哲雄代表取締役(66)=徳之島町諸田出身=など同社。亀津中第10回大会の節目に、先輩でもある利会長ら同社スタッフ7人も来島参加した。

 開会式で、利会長は生徒たちに「人間には三つの幸せが。一つは赤ちゃんに例えると、やってもらうこと。次に自分でいろんな努力や練習をして出来るようになること。三つ目はやってあげること」。今月30日には国会議事堂を掃除することになり現在、野田佳彦氏ら10議員が賛同している逸話も紹介した。

 生徒たちはDVD『掃除の道』を視聴後、掃除に学ぶ会会員ら24人をリーダーや補助員に計7班に分かれてトイレ掃除にチャレンジ。約1時間半、素手でサンドペーパーなどを使い、便器にしがみつくように一心不乱に磨き上げていた。

 3年生の1人・白坂心之丞(しんのじょう)さん(15)は「トイレ掃除を通して自分の心も磨けた気がする。これからは自ら進んで掃除をしたい」と話していた。

 亀津中には徳之島掃除に学ぶ会から感謝状などが贈られた。