荘内南洲会、5年ぶり来島

西郷南洲記念館を訪れた荘内南洲会のメンバーら=和泊町=

和泊町 西郷の遺徳訪ねる旅

【沖永良部】山形県酒田市の荘内南洲会(水野貞吉理事長)のメンバー19人が15日、沖永良部島を訪れ、西郷隆盛にゆかりのある場所を巡った。

荘内南洲会が定期的に実施している研修旅行「西郷先生の遺徳を訪ねる旅」で来島した。今回は15~18日の日程で、沖永良部島、徳之島、鹿児島を巡る。沖永良部への来島は2017年以来となる。

この日は、和泊西郷南洲顕彰会の伊地知実利会長(79)が案内役となり、西郷が上陸した伊延港や南洲神社、西郷南洲記念館などを見て回った。

伊地知会長は「感染症の影響もあり、久しぶりに顔を合わせて交流を深めることができた」と笑顔。

水野理事長は「初めて研修旅行に参加したメンバーもいるので、西郷が沖永良部島でどのように生活し、何をこの島に残したのかを知る機会にしたい」と語った。

戊辰戦争で降伏した庄内(荘内)藩に対し、新政府軍の司令官だった西郷が寛大な措置を取ったことがきっかけで、1890(明治23)年に旧庄内藩士の菅実秀(すげ・さねひで)らが西郷の遺訓集「西郷南洲翁遺訓」を刊行した。山形県酒田市には西郷をまつる南州神社がある。