3カ月間の介護技術習得へ

11人が出席した吹上高等技術専門校(介護・福祉科)の入校式

介護・福祉課 初任者研修に11人が入校
市社協受託公共職業訓練

 県立吹上高等技術専門校(浅井進一郎校長、日置市)介護・福祉科の入校式が17日、奄美市社会福祉協議会会議室であった。介護知識習得に11人が入校。訓練生代表の稲田和子さんが「職業技能の習得と人格形成に努め、訓練生としての本分を尽くす」と宣誓し、訓練生らは介護職への志を新たにした。

 県の公共職業訓練の一環として、市社恊が同校から事業を受託。「介護職員初任者研修」で介護職に携わることを目的に、今年で5年目になる。

 同研修は、介護業務の基礎知識や技術を習得するとともに、福祉への理解・介護職員としての思いやりの精神を養成。講義と演習による研修受講と、全課程修了後の試験に合格すると資格が取得できる。

 訓練期間は入校から3カ月間。厚生労働省が定めた130時間より充実させた約300時間の講義・実習を予定。実践に即した専門知識習得のために、外部からのキャリアコンサルティングや医療関係者による講義なども行う。また資格取得だけではなく就職支援などのサポートも充実している。

 入校式で浅井校長は「訓練生同士で気軽に相談し合い、互いに切磋琢磨しながら学んでいってほしい」と訓練生を激励。市社協の福山敏裕会長は「地域で幅広く活躍できる人材になるよう期待している」とエールを送った。

 入校式を終えた堂園智生さん(44・奄美市)は「新分野への挑戦とスキルアップのため入校した。親も高齢になってきたので、生活の中で介護技術を役立てたい」と抱負を話した。