保岡衆院議員 地方創生特別委で質問

資料を示しながら質問に立つ保岡議員(提供写真)

質問をする保岡議員。壁には大島紬姿の父・故保岡興治議員の肖像画が(提供写真)

知的資産の保護・活用を

 【東京】第210回臨時国会会期中の17日、保岡宏武衆院議員(自民・比例九州ブロック)が、衆議院「地方創生に関する特別委員会」で質問に立った。同議員は積極的に問い、関係者から返答を引き出していた。

 国会議事堂分館3階で行われた「地方創生に関する委員会(橋本岳委員長)」に保岡議員は、大島紬のネクタイで登場。与野党議員と関係省庁合わせ約40人を前に、引き締まった表情で立った。「地方創生に向けた農水省の取り組み」の項目では、鹿児島が黒糖やお茶、黒豚など優れた産地であると紹介し、農水産品や加工品の知的資産の保護・活用への対応を農林水産省へ求めた。

また、文部科学省へは、PTA会長を務め、プール改修に当たった自らの体験にも触れ「地方創生に関わる地域への波及効果のある政策、学校外施設の活用」などを説明。それぞれ「戦略的に保護をし、鹿児島の商品を生かしたい」(農水省)。「学校職員の負担軽減にもなるので、柔軟な対応をしたい」(文科省)との返答を得た。ほか、環境省へ「国立公園におけるリモートワークの推進」を、内閣府には「民間主導の地方創生・公民連携」を項目に質問した。

 岡田直樹内閣府特命担当大臣へは、岩手県や大阪府での民間主導の公民連携事例を示したうえで「地方創生の推進に向けた民間主導・行政サポートに関する」見解を求めた。大臣からは「岩手、大阪などのように良好な公共サービスの提供をしていきたい。全力を傾けていく」との答弁を引き出した。

 質問を終えた保岡議員は「駆け足の質問となったが、次につながる回答を引き出せた」と振り返った。この日の委員会のほか、同議員は農林水産委員会、総務委員会、消費者に関する特別委員会で委員を務めている。次期衆院選では、鹿児島2区からの出馬を決意。奄美群島のためにも奮闘することを表明している。