知名町に博物館がやってきた

肩にヘビをのせてもらう生徒ら=知名町民体育館=

実験や動物との触れ合い楽しむ
20日まで

 【沖永良部】鹿児島県立博物館の移動博物館推進事業「博物館がやってきた!in知名町」が17日、同町民体育館で開幕した。訪れた子どもたちは、科学の実験を見学したり、生きている動物と触れ合ったりして楽しんだ。入場は無料、20日まで。

 移動博物館は、地域の自然や環境について理解を深めてもらおうと、1995年から毎年実施。沖永良部島での開催は9年ぶり。

 会場には、動物の剥製や鉱物、恐竜の化石、世界の昆虫(約1800点の標本)を展示したほか、沖永良部島の地質や植物などを紹介するコーナーもある。

 この日は、地元の小中学生を招いてテープカットを行い、開幕を祝った。

 実験教室に参加した子どもたちは、マイナス196度の液体窒素の中に、膨らませた風船を入れたらどうなるのかを確かめた。生きている動物と触れ合うコーナーでは、ヘビ(アオダイショウ)を肩にのせて、その感触や体温を感じた。

 液体窒素の実験を見学した知名小2年の東山福和さん(8)は「(液体窒素に)風船を入れたら、割れずにしぼんで、取り出したら元に戻ってびっくりした」と笑顔。

 ヘビと触れ合った知名中1年の古波倉正梧さん(13)は「怖かったけど、肩にのせたらおとなしかった。皮膚もぬるぬるしているイメージだったが全然違ったし、硬くて冷たかった」と話した。

 県立博物館の大薗義三次長は「子どもたちが喜んでくれてうれしい。剥製もたくさん持ってきたが、本館にはこれ以外にも様々な展示物があるので、ぜひ足を運んでほしい」と語った。

 開館時間は午前9時~午後5時(最終日の20日は午後4時まで)。19日開催予定の星空観察会は定員30人で事前申し込みが必要。問い合わせは、あしびの郷・ちな電話0997(81)5151。