与論町と国頭村(沖縄県)調印

姉妹都市盟約を締結した与論町の山元宗町長(右)と沖縄県国頭村の知花靖村長(左)=与論町役場議会議場=

姉妹都市盟約 復帰50年機に 互いの繁栄と発展誓う

【沖永良部】与論町と沖縄県国頭村が21日、姉妹都市盟約を結んだ。与論町役場議会議場で調印式があり、出席者らは沖縄の日本復帰50年を機に両地域の繁栄と発展を誓い合った。

与論島と国頭村は昔から交流、交易を行い、お互いの生活を支えてきた。戦後、沖縄が米軍統治下に置かれていた時期は、当時の国境だった北緯27度線での「海上集会」や、国頭村の辺戸岬と与論島でかがり火をたく「かがり火集会」などを実施して沖縄の早期復帰を訴えた。1972年5月15日に沖縄が日本に復帰してから現在まで教育や文化、産業など各分野で交流を続けている。

調印式には、両町村の代表者ら約40人が出席。与論町の山元宗町長と国頭村の知花靖村長は、沖縄の木材を軸に使用した特製のペンを用い盟約書に調印した。式では両町村旗と特産品の交換も行われた。

山町長は「今後の発展のためにも盟約を締結できて良かった。これからも沖縄から学び、与論の良さを沖縄のみなさんに知ってもらいたい」と話した。

知花村長は「戦前から交流があり、(盟約締結へ)機は熟していた。復帰後に生まれた子どもたちに、海上集会などの歴史を伝えていくことが大切だと思う」と語った。