生涯学習大会・広域文化祭

オープニングでは喜界町文化協会加盟の4団体がコラボで演奏し、大会を盛り上げた

街づくり、文化継承へ学び
喜界町で4年ぶり開催 事例報告や舞台発表、講演も

「第19回大島地区生涯学習推進大会」と「第22回同広域文化祭」が19日、喜界町体育館であった。奄美群島各地から、地域活動や伝統文化の保存、生涯学習に携わる団体や個人300人以上が参加。事例報告や舞台発表があり、島々のよさを生かした街づくりや文化継承へ学びを深めた。

大会は隔年実施で、奄美群島社会教育振興会、大島地区文化協会連絡協議会、大島教育事務所、開催地の喜界町と同教育委員会が主催。前予定地の天城町が新型コロナウイルスの影響で中止となり、4年ぶりに開催した。

テーマは「奄美のよさを生かした人づくり・つながりづくり・地域づくり」。同連絡協の境賢勇会長は「この大会を契機に奄美文化の振興と伝承活動の活性化につながることを祈念する」とあいさつ。新川康枝大島支庁長(代読)は「より一層の研さんを積み、生涯学習や文化の振興に尽力することに期待したい」と話した。

シンポジウムでは5市町村から代表者が登壇し、それぞれが取り組む活動や活性化策の事例を、青少年育成や健康づくり、文化継承の立場などから発表。地元喜界町からは海岸清掃を続ける冨充徳さんが報告し、海洋ごみが環境へ及ぼす影響などを伝えた。

舞台発表では、同町の「大正琴月下美人」「吾妻流藤豊会」を含む5市町から6団体が出場。歌や踊り、演奏で日ごろの成果を披露した。

大会ではこのほか、生涯学習功労者の表彰やNPO法人喜界島サンゴ礁科学研究所の山崎敦子所長による「サンゴの島の風土に出会ったサイエンス」と題する記念講演もあった。閉会式では2024年開催地の前登志朗和泊町長が次期開催への抱負を語った。

被表彰者は次の通り(敬称略)。