新鮮な地魚を求める人出でにぎわった「せとうち魚即売会祭り」
見て、買って、食べて、地魚で活気
マグロ解体ショーや屋台販売も
瀬戸内町の海の幸が堪能できる「せとうち魚即売会祭り」(瀬戸内漁業集落主催、池田一平代表)が20日、同町古仁屋の漁業協同組合であった。アカウルメやエラブチ、シイラなど水揚げされたばかりの魚介類約300㌔を用意。マグロの解体ショーや魚介類グルメを販売する屋台もあり、見て、買って、食べてと、新鮮な地魚に親しむ人で活気づいた。
祭りは、地域の魚食推進や消費拡大が目的。コロナ禍で疲弊する町民を漁協から盛り上げようとの狙いもある。
この日はアカマツやハージンなどの地魚を始め、イセエビやソデイカ、夜光貝など多種多様な魚介類を準備。日頃の感謝を込めて、いわゆる〝浜値〟で提供した。
漁協には、午前10時の開門前から100人を超える住民らが詰め掛け、開場を待ちわびた。60㌔あるクロマグロの解体ショーの後は、即売会を開始。買い物客らが一斉にブースに駆け込み、お目当ての魚を袋に詰めた。
青年部と婦人部が運営する屋台では、150杯用意したエビ汁も飛ぶように売れた。地産地消にこだわったイカメシや鉄板焼きも人気だった。
瀬戸内町古仁屋在住の富永誠吾さん(70)は夫婦で来場。「普段はなかなか手に入らないトロが目当て。イカの刺身と合わせて晩酌を楽しみたい」と笑顔だった。
池田代表は「みんな魚が好きだということも確認できた。これを機に魚食が進めば」と話した。
千円以上の購入者にはお楽しみ箱が当たる抽選会もあった。