奄美市は、全国的に新型コロナウイルスの感染者が増加、第8波への警戒感が強まっていることなどから、市ホームページやSNSの市公式LINEなどで、感染への警戒と予防のためのワクチン接種などを呼び掛けている。市健康増進課は「年末年始は忘年会やイベント、旅行など交流機会が増える。ウイルスは常に身近にあることを忘れず、会食時などは、感染対策をしっかりとしたうえで楽しんでほしい」としている。
市は17日、年末年始の新型コロナ対策の要点などをまとめた文書を市HPなどに掲載。冬季になると換気が不十分になるケースが増えることから特に、換気をしっかり行う必要性を強調している。
忘年会などの会食時の注意点としては、飲食店は県の第三者認証店を利用し、人数に応じた広さの会場を確保することや、会話の際はマスクを着用し、大声や長時間の利用を控えることなどを求めている。また、帰宅後の手洗いや健康チェックなどの体調管理にも気を付けるよう呼び掛けている。
旅行やイベントなどでも、場面に応じたマスク着用とこまめな手洗いや消毒、屋内や社内の十分な換気などを呼び掛けており、同課の徳永明子課長は「奄美(医療圏)では感染者がゼロになることなく、予断を許さない状況が続いている。換気や手洗い、健康管理など基本的な対策を忘れないでほしい」と話す。
発熱などの体調不良を感じた際は、重症化リスクの低い人は、薬事承認された「抗原定性検査キット」を利用することを推奨。検査キットは市内の薬局などで購入できるが、一部のドラッグストアなどで販売されている「研究用」表示のものは国の承認が得られていないため、「購入の際は『第1類医薬品』『体外診断用医薬品』の表示があるものを購入するように」呼び掛けている。
市新型コロナワクチン接種推進室によると今月20日現在、オミクロン対応((BA1、BA4、BA5)ワクチンの接種を終えた市民は約5500人で、接種率は12・9%。12月も引き続き集団接種を実施する予定で、既に予約枠の6割が埋まっているという。
12月の奄美ワクチンセンター(奄美文化センター)での集団接種日程は、12月3日、4日と8日、9日、14日~19日、21日、22日の計13日間。このほか、1日に龍郷町(りゅうがく館)、11日に住用(東城中体育館)、12日に笠利(農村環境改善センター)でそれぞれ巡回接種を実施する。
来年1月以降の集団接種の実施は未定となっており、同推進室は「市内の医療機関で個別接種も受け付けている。年末年始の感染拡大を防ぐためにも、希望者はできるだけ年内に接種してほしい」とている。
ワクチン接種に関する問い合わせは同推進室(電話0997―69―3747、平日午前8時半~午後5時まで)へ。