名瀬小、創立150周年集会記念講演

「名小150」と描き記念撮影

児童らに分かりやすく講話をする浜田さん

「奄美の自然を未来へつないで」

 奄美市の名瀬小学校(上村英樹校長、児童327人)は創立記念日の22日、「創立150周年集会記念講演」を行った。講師に写真家の浜田太さんを招き、演題は「みんなでアマミノクロウサギ博士になろう」。児童たちは、講話に真剣に耳を傾け、アマミノクロウサギおよび奄美の自然やその中で生息する動植物について学んだ。講演後には、創立150周年の記念撮影を行った。  

 講話では、①ウサギとはどんな生き物?ウサギの体の仕組みは?②ウサギの祖先は地球上にいつ出現?③世界中にどんな野生ウサギがいるの?④日本の野生ウサギはどんなウサギ?⑤アマミノクロウサギはどんなウサギ?⑥アマミノクロウサギ以外で出会った生き物たちの生態⑦アマミノクロウサギが訴えていること⑧世界自然遺産の役割⑨先輩に学ぶ―を、アマミノクロウサギの子育てや巣立ちなど自然の中で生活する映像などを交え説明。四季を通じて山や海で生活する多くの動植物についても、映像により解説した。

 浜田さんは「いろいろな人たちが苦労して行った地道な基礎調査があって、世界自然遺産登録に至ったことを忘れないで」とし、「奄美固有の自然は、地球最後の宝であり他に代わる地域はない。地球の宝として、しっかり未来へつないでほしい」と締めくくった。

 五十嵐遥さん(5年)は「アマミノクロウサギのことがあらためてよく分かった。奄美の自然を大切に守っていきたい」と話した。

 講演終了後、児童および教職員、浜田さんは校庭に移動。人文字で「名小150」と描き、ドローンによる空撮で記念撮影をした。