沖洲会の活性化に向け意見交換

沖洲会の活性化に向けて意見を交わした連絡協議会の総会=知名町=
公開された知名町ふるさと納税PR動画の一場面

島外から出身者集う
ふるさと納税PR動画公開

【沖永良部】2022年度全国沖洲会連絡協議会(会長・今井力夫知名町長)の総会が26日、知名町中央公民館であった。全国の8沖洲会の会長と地元関係者ら約50人が参加。沖洲会の活性化に向けて意見交換したほか、知名町のふるさと納税PR動画の上映会もあった。

沖洲会は、沖永良部出身者で組織される郷土会。東京や愛知、大阪など全国の10支部と地元2町で連絡協議会を組織し、隔年で総会を開いている。今回は、新型コロナウイルスの影響で4年ぶりの開催となった。

今井会長は「沖洲会を立ち上げた先輩たちの想いとともに、これからの沖永良部島について考えていきたい」とあいさつ。沖洲会と郷土の発展に尽力した6人を表彰した。

協議では▽若者の入会促進▽ふるさと納税のPR活動▽和泊町有線テレビを活用した各沖洲会の活動報告▽全国沖洲会の活動をまとめた機関誌の作成▽島の情報の共有―など9項目について意見を交わした。参加者からは「若者の中でもリーダーとなる存在がいることが重要。その人が若者を連れてくる傾向がある」との意見が出た。

このほか、沖洲会の活性化につながる活動として、島出身の若者が集まって開催した「ワカモノ未来会議」などの取り組みについて知名町役場職員の吉田雄輝さんが説明した。

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総会後、知名町のふるさと納税PR動画の上映会が同町フローラル館で開催された。

動画は約12分間。沖永良部民謡「サイサイ節」をテーマに、島の酒文化を伝える内容。黒糖焼酎の蔵元の映像から始まり、昇竜洞や住吉暗川(クラゴー)、田皆岬、ウジジ浜などの風景も収めた。制作に1年をかけた。

音楽は、和泊町出身の歌手・大山百合香さんと知名町出身の唄者・榮鉄也さん、神戸在住沖永良部3世で音楽家の市和浩さんが担当。3人に加え、エキストラとして島民65人が出演している。

監督・撮影・編集を手がけたスタジオ神戸ドリームメーカーの中山創さん(57)は「『サイサイ節』は島の酒文化を称える歌だと捉えているので、市さんにお願いしてゴスペルの響きを感じる音楽にアレンジしてもらった。島外で活躍している出身者が、島のお酒を飲みたいと思える映像になっている」と話した。

動画は同日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開される。

被表彰者は次の通り。(敬称略)

西村勝彦(愛知沖洲会)、原茂樹(神戸沖洲会)、平則勝(尼崎沖洲会)、前原隆鋼(鹿児島沖洲会)、永田幸博(同)、元榮太一郎(沖永良部2世、前参議院議員)