支持者が詰めかけガンバロー三唱で必勝を期す天城町長選挙の出陣式(写真上から髙氏陣営、森田氏陣営=届け出順)
【徳之島】任期満了に伴う天城町の町長選挙と議会議員選挙は29日、告示された。町長選にはフリーアナウンサーで新人の髙英子氏(52)と、2期目を目指す現職の森田弘光氏(71)=いずれも無所属、届け出順=の2人が立候補。町議選は定数14に対し15人が名乗りを挙げた。町長選に立候補した2氏は、町議候補らと出陣式で力強く第一声。戦いの火ぶたを切った。投開票はともに12月4日。
髙候補は10月中旬の会見で「女性や若者の視点を生かし、自らの行動で天城町を変える」と出馬を表明。「ちぇんじ天城」をスローガンに、経済・農水産業の振興、空き家対策などの環境整備、子育て教育支援―などをアピールした。
森田候補は今年3月の定例議会で「道半ば」と語り、続投へ意欲を示した。「住んでよかった。暮らし満足度ナンバーワンのまちに!」を公約の柱に、平土野多機能港新設の実現、農業・水産業による経済活性化・所得向上、子どもから高齢者、みんなが健康の町を目指す―を掲げた。
「あまぎ自然と伝統文化体験館」(ドーム型闘牛場)の着工時期が争点の一つとして注目を集める。森田候補は「4年前の公約を年次的に整備する」と今年度内の着工を示唆。髙候補は「食料品の高騰など住民生活が厳しい今、優先すべきではない」と延期を主張する。
髙候補は平土野に、森田候補は天城に選挙事務所を構えた。2氏は期間中の5日間、町内を遊説し公約の正当性を訴えていく。
期日前投票は、30日~3日の午前8時半から午後8時まで役場1階入札室で行う。4日は午前7時~午後6時まで天城小体育館など町内10カ所で投票。午後8時から即日開票される。
11月28日現在の選挙人名簿登録者は4692人(男2414人、女2278人)。