沖永良部―鹿児島線就航50周年でセレモニー

紙飛行機を飛ばすセレモニーの参加者ら=沖永良部空港=

歌を披露する和泊町出身の歌手、大山百合香さん(左端)と利用客に記念品を手渡す関係者ら=和泊町、沖永良部空港=

JALグループ、島の未来に期待

 【沖永良部】日本航空(JAL)グループは1日、沖永良部空港で沖永良部―鹿児島線就航50周年記念セレモニーを開いた。参加者は、「未来の沖永良部島の姿」を書いた紙飛行機を飛ばし、節目を祝った。

 沖永良部―鹿児島線は、1972年12月1日に東亜国内航空が国産旅客機「YS11型機」で運航を開始した。

 セレモニーでは、日本エアコミューター(株)の乘峯孝志執行役員が「今後も安全運航を第一に、地域住民と一緒にこの路線を長く続けていけるよう努めていきたい」とあいさつ。和泊町の前登志朗町長は「50周年を契機に航空路線を通じた地域活性化に取り組んでいきたい」。知名町の赤地邦男副町長は「島民の夢や希望を乗せて未来を牽引する翼として、次の50年に向けて大きく飛躍してほしい」と期待を込めた。

 最後に、乘峯執行役員と前町長、赤地副町長、おきのえらぶ島観光協会の東山輝昭会長、山田海陸航空(株)の山田明社長の5人が、未来の沖永良部島の姿を発表。「サステナブルな島」「子や孫が誇れる魅力の島」「10年後のジェット化を目指す」など、それぞれの想いを紙飛行機に書き、一斉に飛ばした。

 この日は、路線の利用客に搭乗証明書やシマ桑青汁、黒糖焼酎、JALのロゴ入り升などの入った記念品が贈られたほか、和泊町出身の歌手で観光親善大使を務める大山百合香さんが歌声を披露し、出発を見送った。