不正薬物密輸防止PR

3機関の各マスコットが見守る中、不正薬物の密輸防止が呼び掛けられた(1日、奄美空港)

奄美空港で海保・警察・税関初合同

奄美市笠利町の奄美空港1階到着口ロビーで1日、奄美海上保安部主催、奄美署・鹿児島税関支署名瀬菅支所協力による、不正薬物密輸防止のPR活動が行われた。3機関合同の啓発活動は、奄美群島では初。各機関のマスコットが見守る中、到着した乗客、旅行者らに啓発リーフレットなどが手渡された。

同活動は、10月に新型コロナウイルス対策としての入国制限が大幅に緩和されたことに伴い、奄美大島への観光客の増加が予想されることから実施。鹿児島税関支署で1日から年末特別警戒も始まり、島外の旅行客だけでなく、島民への呼び掛けも行われた。

直近の奄美群島での摘発事例は、2016年2月に徳之島で暴力団幹部らが逮捕された密輸事件。約100㌔の覚せい剤が漁港に陸揚げされた。

この日のPR活動は、多くの搭乗者が見込まれた、午後の羽田発の便の到着に合わせ行った。パンフレットを手渡された奄美市名瀬の平ちひろさん(23)は「奄美ではあまり聞かない話だが、不正薬物が(島内に)広まって様々な事件につながるのは怖い。徹底的に取り締まってほしい」と話した。