天城町議選 初の女性議員誕生 

初当選に笑顔を見せる松山さん

松山さん当選「女性発、新しい風を」

「子育て支援、教育環境の充実にまずは取り組みたい」―。4日投開票の天城町議会議員選挙(定数14)で、新人で無所属の松山小百合さん(46)が初当選を果たした。同町制施行以降、女性議員誕生は初めて。女性目線での町づくり、政治手腕に期待が集まる。

松山さんは276票を獲得し、第7位で当選。現職と元職が入り乱れる混戦のなか、ただ一人新人で立候補。「新しい風を」をスローガンに、選挙運動を繰り広げてきた。

期間中は子育て支援、教育環境の充実に加え、▽男女共同参画の推進▽空き家対策▽医療・老人福祉の拡充―などの公約を掲げ、町内一円を奔走。二児の母が「今天城町を変えなければ」と転身。選挙経験のないなか、草の根での訴えが実を結び当選につなげた。

同町与名間の選挙事務所には午後8時の開票前から支持者が集まった。「当選確実」の知らせが届くと事務所の支持者からは、大きな歓声と拍手が送られた。

松山さんは歓喜の輪の中で「若い人の出番をもっと増やしていかなければならない」と強調。「女性発、若い風、新しい風を天城町に吹かしていきたい」と力強く抱負を語った。