笠利町赤木名地区「八月踊り」DVD収録

八月踊りの保存、継承のため、DVD収録が行われた(4日、奄美市笠利町中金久)

伝統文化を保存、継承へ

奄美市笠利町の笠利公民館で4日、赤木名地区(外金久、里、中金久集落)に伝わる「八月踊り」のDVD収録が行われた。同市伝統文化保存事業の取り組みで、赤木名八月踊り保存会(盛末彦会長)の会員ら約50人が参加。伝統文化の保存、継承を目指す、熱がこもった踊りが披露された。

市教委生涯学習課によると同事業は、2011年に文化伝承の後継者育成、次世代への継承につなげることを目的に開始。これまで朝仁集落「年の祝い」、市集落「豊年祭」など、計27団体を対象に、各集落の伝統行事を収録。赤木名地区の八月踊りの撮影は、20年に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大を考慮し延期。この日の撮影場所は、当初、同市外金久生活館前の広場を予定していたが天候を考慮し、屋内へ変更となった。

同保存会は、18年に同公民館生涯学習分散教室として発足。赤木名小学校など地元小中学校に出向き、八月踊りを指導。22年度同市紡ぐきゅらの里づくり事業に採択され、この日の踊りも、交付された助成金で新調した法被を着用して行われた。

収録された八月踊りの曲目(全15曲)は次の通り(順不同)。

▽ほこらしゃ▽座り唄(祝つくぃ)▽さんだ まけまけ▽赤木名観音堂▽俊 金くゎ▽塩道長浜▽手習▽屋仁川ぬ沙魚▽湊端喜祖明主▽おせーおせおせ▽ふう女童▽浦富▽懇ろ女▽喜界や湾泊り▽浜千鳥

他にも、六調・天草・なはくぁが踊られ、合わせて収録予定。

今後、制作されたDVDは市で保管する他、同保存会に配布、継承活動に活用される。