与論町のグループが厚労大臣優秀賞を受賞

受賞者らと共に笑顔で記念撮影に臨む町奈な子さん(前列右端)

受賞を喜ぶ麓さんと町さん。「まちかんてぃー」は与論の方言で「待ちかねる」だそうだ

介護予防・高齢者支援分野で

【東京】与論町で介護予防などの活動に当たるグループが、厚生省が主催する「第11回健康寿命をのばそう!アワード」の団体部門で厚生労働大臣優秀賞を受賞。先月28日に東京都港区で行われた授賞式に臨んだ。

表彰式は、港区東新橋のヤクルト本社ビルにある「ニッショーホール」であった。健康づくりのために特に優れた取り組みを行っている企業、団体、自治体を同省が部門別に表彰するもの。母子健康分野と介護予防・高齢者生活支援の分野で、同省老健局長優良賞(5件以内)と厚生労働大臣優秀賞(1件)と全部門での同大臣最優秀賞(1件)が表彰の対象となっている。

介護予防・高齢者支援分野で「与論町ともしびグループ(田畑香織会長)」が、団体部門の優秀賞に輝いた。取り組みは「“まちかんてぃー”の日を作る~小さなかかわりを積み重ねて~」。要援護者に対する声掛けおよび安否確認のほか、健康づくりや介護予防、在宅福祉サービス等に関する情報提供やニーズの把握、相談などの活動が評価された。

拍手に迎えられ表彰式に臨んだ、同グループの町奈な子さん(38)は「とてもうれしい。活動を始めまだ2年だが、メンバーを増やして継続していきたい」と笑顔だった。同町包括支援センターの麓由理子さん(42)も「グループと連携し、これからも高齢者を見守っていきたい」と受賞を喜んでいた。現在29人が在籍。「高齢者の健康状態などを10のグループに分かれて、注意深くチェックしている。最近、高校生の男子も加入した」(町さん)。同グループは、ボランティア団体。地域包括支援センターとの連携で、集落のともしびになっている。