ソフトバンク入団 大野投手が「夢授業」

児童たちの前で投球を披露する、大野投手

 

大野投手を中心に記念撮影

 

 

「夢や目標を口に出して」
母校の戸口小で、投球も披露

 

 「夢や目標を口に出して」――。龍郷町の戸口小学校(森智子校長、児童35人)は10日、「稼頭央兄ちゃんの夢授業」を行った。同校の卒業生で、福岡ソフトバンクホークスに入団した、大野稼頭央投手が、夢や目標を持つことの大切さや実現すために実施してきたことなどを講話。児童や保護者、校区住民が来場し、大野投手の話に耳を傾けた。また、児童たちからの質問にも優しく答え、投球も披露した。

 同校での「夢授業」は初開催。夢や目標を児童たちが持ち、自発的に勉強や興味を持ったことに取り組むことを目的に開催。卒業生でプロ野球選手という大きな目標を達成した、大野投手に講話を依頼し実現した。

 開会にあたり、森校長は「夢を持つことのすばらしさを体現して見せてくれ、みんなに夢と希望を与えてくれた稼頭央兄ちゃんの話を聞いて、自分の夢実現への参考にして」とあいさつした。

 第一の大きな夢を実現した、大野投手は「夢や目標を口に出していくこと。不安もあるが言葉に出すことが大切」とし、「プラス思考を心掛け、最終的なゴールを見失わずに頑張ればたどり着ける」と話した。

 質問タイムでは「プロで成し遂げたいことは」「座右の銘は」などの質問に、「最多勝など投手のタイトル獲得」「全力投球」など、20以上の質問に優しく答えた。

 戸口少年団ソフトボールチームのキャッチャー、赤尾幸大君(6年)を相手に投球披露。一球一球投げるたびに、会場は歓声と拍手に包まれた。

 講話を終えた大野投手は「久しぶりの小学校は懐かしく、子どもたちがかわいかった。夢や目標を達成するために、つまずいてもくじけずに頑張ってほしい」と語った。

 大野投手の球を受けた、赤尾君は「稼頭央兄ちゃんとキャッチボールできてうれしかった。テレビで投げる姿を見るのが楽しみ」と話した。

 家が近所の森陽菜乃さん(3年)は「バレーボールをしてるが、ミスをするとマイナス思考になるので、心で負けないように頑張る」。松元颯斗君(同)は「勇気をもって挑戦すれば、目標を達成できると思った」と笑顔を見せた。