橋面をキャンバスにお絵描きイベント

「轟木万田橋」をキャンバスにお絵描きイベントを楽しんだ花徳小児童たち=10日、徳之島町轟木

徳之島町花徳小児童ら

 【徳之島】徳之島町立花徳小学校(佐々木恵美校長・児童数48人)を対象にした「お絵描きイベント」が10日午後、県道松原轟木線の「轟木万田橋(とどろきまんだばし)」であった。県公共工事の一端を学びつつ、舗装仕上げ前の橋面をキャンバスに、世界自然遺産の主役たちや名物の闘牛の絵など思い出を注ぎ込んだ。

 花徳小校区の新しい橋の建設現場の見学や仕事について学び、上部工完成直前の橋面に絵を描いて思い出づくりに―と県徳之島事務所建設課が持ち掛けた。橋りょう施工受注企業も協力。児童約30人と保護者や住民約10人も参加した。

 参加者たちはまず県の久野聡建設課長らから県庁の「土木のお仕事」(①道づくり②川づくり③砂防防災④港・空港づくり⑤まちづくり⑥災害復旧など)や、県道改良の轟木工区(延長360㍍)の中で建て替え拡幅した「轟木万田橋」の構造などについても分かりやすく説明を受けた。

 この後、色とりどりの水性ペンキや絵筆・はけを手に、思い思いにお絵描きに挑戦。調査を続けている花徳海岸に産卵上陸するウミガメや、世界自然遺産の主役アマミノクロウサギ、大好きなアニメキャラクター、闘牛など画題もさまざま。心が弾むカラフルな絵で埋め尽くされた。

 5年生の保岡祥斗君は「大好きな牛の絵を描きました。将来は人工授精師になって島に役立ちたい」。6年生の米村陽輝君は「楽しかった。前の橋よりも広く大きく便利になってありがたい。ぼくもみんなに役立つ仕事がしたい」と話していた。

 久野課長らは「思い出とともに公共施設を大事にする心も育まれると思う」とニッコリ。学校側には空撮の記念写真が贈られる。