奄美オーケストラ10周年記念コンサート

55人が迫力の演奏で観客を魅了した「奄美オーケストラ10周年記念コンサート」

55人が迫力の演奏で魅了
歩み振り返り、語る場面も

奄美市名瀬を拠点に奄美大島で演奏活動を展開している「奄美オーケストラ」(城昭久団長、団員35人)の10周年記念コンサートが11日、龍郷町体育・文化センターりゅうゆう館文化ホールで開かれた。指揮は阪本正彦さん(東京交響楽団)が務めた。元団員らも駆け付け約55人が6プログラムで迫力の演奏を披露し、観客を魅了したほか、「奄美オーケストラ10年劇場」タイムでは阪本さん、団員が団の10年の歩みを振り返り、思い出や当時感じたことなどを語る場面もあった。

団は2012年4月15日に発足した。

10周年記念コンサートは、鹿児島県の「22年度新たな日常での文化芸術活動支援事業」の助成を受けて開催。

コンサートは、第1部の「PLINK・PLANK・PLUNK」を皮切りに始まり、「G線上のアリア」「バレエ組曲『くるみ割り人形』より抜粋○マーチ○葦笛の踊り○トレパック」「サウンド・オブ・ミュージック」を披露。第2部で「奄美オーケストラ10年劇場」「交響詩『フィンランディア』」「交響曲第9番『新世界より』第4楽章」を次々と披露した。

演奏が1曲終わるたびに大きな拍手が沸いた。

「10年劇場」タイムでは▽公民館講座の受講メンバーで発足した当時の思い出、印象に残ること▽13年11月、「第九演奏会」を開催したこと▽17年12月、世界的なバイオリン奏者の久保陽子さんと共に「里帰りコンサート」を開催したこと▽チビコン(チビッ子コンサート)の開催や、奄美大島の福祉施設、学校、幼稚園、保育所などで演奏会を開催したこと―などを振り返り、団員らが当時感じたことを語った。