役員改選後、壇上であいさつする新役員ら
奄美市民生委員児童委員協議会連合会の臨時総会が12日、同市名瀬の市民交流センターであった。今月1日付で就任した委員に委嘱状を伝達、新役員の選任などが行われ、会長には原田俊光氏を再任した。名瀬、住用、笠利の各地域で委嘱を受けた委員は今後、生活困窮者や高齢者らの支援や子育て世帯の相談、子どもたちの見守り活動など、地域福祉の向上に努める。
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、住民の相談に応じたり、必要な援助を行い、社会福祉の増進などに努める。「児童委員」も兼ねており、子どもたちの見守りや子育て世帯の相談・支援も行う。また、一部の児童委員は児童に関することを専門的に担当する「主任児童委員」として活動を行うことになっており、任期は3年間。同市では、再任109人、新任14人の計123人が委嘱された。
臨時総会には、新たに委嘱を受けた民生委員らのほか、安田壮平市長も出席。名瀬、住用、笠利の3地区の代表に委嘱状を手渡した安田市長は、「委員を引き受けていただき、心より感謝申し上げます。地域住民のよき相談役として、地域福祉の推進役として、今後ますます活躍することを願っています」などと述べた。
原田会長はあいさつで、「地域を見守り、地域住民の相談相手として、また、児童福祉関係機関との連絡役としても活動をお願いしたい。無理をせずできることから取り組んでもらいたい」と、委嘱を受けた委員らに呼び掛けるとともに、名瀬地区で民生委員のなり手が減少、民生委員の不在地区が18地区あることなどに触れ、「協議会連合会の課題として、不在地区の解消に努めていきたい」などと抱負を述べた。
原田会長以外の新役員は次の通り(敬称略)。
▽副会長 松下一人士(名瀬金久)、東郷はるみ(同奄美)、武田俊樹(同伊津部)、河野幸代(住用)、榮年男(笠利)▽監査委員 上野和夫(名瀬金久)、松下律子(住用)、福和久(笠利)