ひな人形や羽子板など300点並ぶ

ひな人形を手に取る来場者と大原さん(右)

大原さん「手つくり展」 AiAiひろば 18日まで

年末恒例の大原ミドリさん(79)の第38回「手つくり展」が16日から奄美市名瀬のAiAiひろば2階で行われている。1年間かけて心を込めて手作りした、ひな人形や羽子板などの作品約300点がずらり。会場を訪れた人からは、繊細な手作業や大島紬を惜しげもなくちりばめた作品を、目を凝らし眺める姿が多く見られた。

主催者の大原さんは、日本で唯一の文化庁認可の公益法人「一般財団法人人形技術協会」の会員。人形の普及、人形の新しい技術研究を目的に創作活動に取り組んでいる。

同展には、来年の干支である卯=うさぎ=をモチーフにした羽子板やひな人形、五月人形、帯締めやストラップなどの小物も展示。素材には大島紬もふんだんに使われており、奄美や日本の和を感じさせる作品が多数並んでいる。

大原さんは「作品作りを通して、日本の古き良き風習を伝えていきたい」とし、「楽しみに来てくれる人がいるうちは、頑張って続けていく」と語った。

会場を訪れた女性(80代)は「毎年通っている。干支の羽子板は既に12種類集めて飾っている。手作りなのでそれぞれ表情があり良い作品ばかり」と話した。

同展は18日までで、時間は午前10時~午後6時。問い合わせは、電話0997(52)5792大原さん。