「きばろうあまぎマルシェ」に550人

買い物客たちの人気を集めた地場農林水産物の直売コーナー=17日、天城町 

多彩なステージでも楽しませた(写真は「「島口ミュージカル結」一行)

天城町、県内唯一採択 農水省「農村RMO」事業

【徳之島】農水省の新規「農村型地域運営組織(農村RMO)」形成支援事業で県内唯一採択され、農林水産業者を中心に発足した「天城町地域づくり協議会」(竹田邦男会長)。初の同主催イベント『ヒト・モノ・ハート きばろうあまぎマルシェ』が17日午後、同町総合運動公園・室内練習場「すぱーく天城」であった。町内外の買い物客ら約550人が訪れ、メロンなど旬の農林水産物を買い求め多彩なステージも楽しんだ。

農水省が新たに打ち出した「農村RMO」形成支援事業。中山間地域で複数の農村集落の機能を補完するため、農村地域づくり協議会が行う実証事業や、伴走者となる中間支援組織の育成など取り組みを後押しする(3年継続事業)。

天城町の申請が県内では唯一採択され第1号に。町内の農林水産業の各代表を中心に町当局(事務局)やJA、町商工会、町漁業集落など代表ら会員17人で今年7月、町「地域づくり協議会」を発足。官民一体となって第1弾の事業実施に取り組んできた。

同町内における「マルシェ(市場)」を冠した地場産品の販売イベントは、町商工会が今年2月に初企画主催した町内移動型軽トラ市「天城まるごとマルシェ」が始まり。実質第3回目の今回は、農水省支援の同地域づくり協議会主催に移行。連携拡大で内容も一挙にスケールアップさせた。

同屋内会場には、生産農家ら直売の花や野菜の苗、特産の「天城メロン」など農産物や各種フリーマーケット、体験(ニュースポーツ、みそだま作り)など計15コーナーを設置。「おもてなしコーナー」でのアンケート協力者には「徳之島セット」(漁業集落の魚汁・たまごおにぎり・油ソーメン)もプレゼントされた。

ステージイベントは、今月24日―26日の3日間、同町防災センターで計5回公演する中高生ら「島口ミュージカル結(むすび)」一行の勇壮な舞踊ダンスで開演。天城小金管バンド、保育園児たちの英語発表、中学生の漫談、天城中吹奏楽部などのステージでも家族連れなど買い物客たちを楽しませた。

初イベントの大盛況に、町地域づくり協議会の竹田会長(51)は「村づくりイベントを通じ天城町がもっと元気になって欲しい。大きなまちおこしにつなげたい」。森田弘光町長も「3町から来場、こうしたイベント・集いを待っていたと思う。継続して地産地消にもつなげて欲しい」。神田浩生町商工会長も「久々のにぎわい。消費者の皆さんも待ち望んでいたと思う。行政の連携でパワーアップできた」と声を弾ませた。