地域子育てコミュニティー拠点

施設の前でテープカット=右から越間所長、日置さん、田島理事長、安田市長

 

 
オープンは1月10日 「森の家くっかる」運営
「子ども第三の居場所」奄美市第1号

 

 誰一人取り残されない地域子育てコミュニティーの拠点施設、「子ども第三の居場所 くっかる こどものおうち」の開所式が19日、奄美市名瀬小宿の同施設であった。日本財団が全国で進める事業「子ども第三の居場所」の支援を受けて整備された。運営は、2009年から同市で学童や子ども食堂など地域の必要に応じた事業を展開する、NPO法人ワーカーズコープ「森の家くっかる」(越間聡美所長)が行う。

 「子ども第三の居場所」は、全ての子どもたちが将来の自立に向けて生き抜く力を育むことを目的とし、日本財団が中心となり16年から全国で開設。奄美群島では沖永良部島の和泊町と知名町に次いで3拠点目、同市では第1号拠点となる。

 開所式には、NPO法人ワーカーズコープ(東京都)の田嶋羊子理事長や安田壮平市長、敷地の所有者である日置洋和さんなどが出席。事業内容の説明やテープカットなどが行われた。

 施設は、来年1月10日にオープン。定員20人で、平日の放課後~午後8時と土曜日の午前8時30分~午後0時30分の週6日運営する。平日は夕食の提供や入浴も可能となる。

 安田市長は「奄美の豊かな自然の中で、子どもたちの笑顔の絶えない居場所となるよう願う」と祝辞を述べた。

 越間所長は「貧困に限らず、ひとり親世帯や親の共働きによる孤立や孤食など、それぞれの置かれている状況により、困難に直面している子どもたちに利用して欲しい」と話した。

 問い合わせは「森の家くっかる」電話0997・54・8566。