徳之島・南西糖業も操業

前期より6日遅れて操業開始となった南西糖業(写真は徳和瀬工場)=20日、徳之島町

面積減影響、前期より6日遅れ

【徳之島】南西糖業㈱(神﨑俊社長)の徳之島2工場は20日、2022/23年期産サトウキビ原料の搬入を受け入れ今期操業をスタートした。同島3町のキビ生産見込み量は17万611トン(前期実績比1815トン減)=11月1日現在。うち同社大型2工場の処理計画量は16万8762トン。年内は27日まで受け入れ、年明けは1月5日に再開、3月27日ごろの終了を目指す。

キビ生産見込み17万611トン

同社の徳和瀬工場(徳之島町)と伊仙工場(伊仙町)では同日午前8時すぎ、大型トラックによる原料キビの搬入が始まり、24時間体制の操業に入った。同初日の搬入量と平均買い入れ糖度は▽徳和瀬工場584トン(13・3度)▽伊仙工場638トン(13・7度)だった。

操業開始が前期(12月14日)より6日間遅れたことに、同社徳之島事業本部(農務部)は「毎年3月末の製糖終了を目指す上での面積減と生産見込み量の減少」を挙げる。9月初旬の台風14号による葉片裂傷・倒伏・潮風被害はその後回復したが、春植えの遅れが顕著化。背景に「農家の高齢化・労力不足を背景にした機械依存」も。作柄は「平年並み」という。

「作型別面積加重平均茎長」の3作平均(夏植え・春植え・株出し)=11月1日現在=は264・9センチ(昨年同期差2・5センチ、平年差15・6センチプラス)。登熟度の平均ブリックス=12月1日現在=も20・5度(前年同期0・2度増、平年差1・5度増)。

町別の生産見込み量は、▽徳之島町(面積1051ヘクタール)=5万2862トン(平均単収5・03トン)▽天城町(1110ヘクタール)=6万4900トン(5・847トン)▽伊仙町(1065ヘクタール)=5万2846トン(4・962トン)。3町合わせて3226ヘクタール(前期比139ヘクタール減)、17万611トン(1815トン減)、単収5・289トン(0・165トン増)となっている。