年末年始火災予防呼び掛け

特別査察で消火器の使用期限など点検する大島地区消防組合消防本部・名瀬消防署員(21日、奄美市名瀬)

大島地区消防 名瀬の商店街特別査察

 大島地区消防組合消防本部・名瀬消防署は21日、奄美市名瀬末広町で「22年商店街年末特別査察」を行った。署員13人が5班に分かれ銀座通り・末広通り・奄美本通り・中央通り商店街にある店舗など全71カ所を訪問。有事の際の避難通路の確保、消防用設備など維持管理の確認とともに、火災予防の徹底が図られた。

 同査察では、年末年始に取り扱われる商品が多くなることを踏まえ、消防法に基づき防煙カーテンなどの利用有無、消火器の使用期限、避難経路の状況など全22項目を確認。また、▽ごみは指定収集日の朝に出す▽コンセントの確認▽火の元を離れる際の消し忘れ―などの注意が呼び掛けられた。

 同署によると、同市の今年11月末までの火災概況は、総出火件数が5件(前年比12件減)で、内訳は建物火災2件(同5件減)、林野火災0件(同1件減)など。主な出火原因は、配線器具、たばこ、車両による衝突の火花となっている。

 査察に当たった安原孝消防司令補(39)は「暖を取ることも多くなるこの時期、燃えるものを火の元の近くに置かない、外出時に電化製品の電源を切るなど徹底し、ごみ出し、避難経路に障害物を置かないなど留意していただきたい」と話した。