都市圏クリエイターらと意見交換会

グループワーク後デジタル活用法について発表する参加者ら

島のデジタル人材定着へ 県や群島関係者

県総合政策部離島振興課は20日、奄美群島のデジタル人材の確保に向けた意見交換会を大阪市で開いた。県や奄美群島関係者らが参加(対面25人前後、オンライン50人弱)し、都市圏で働くデジタルクリエイターや技術者らと交流。島で働くデジタル人材としての活躍、定着へ期待を寄せた。

奄美群島振興開発総合調査の一環で、NTT西日本QUINTBRIDGEと共催。奄美群島のデジタル人材不足が深刻化するなか、地域紹介やディスカッションなどの交流を通して、都市圏の技術者らが島で働くきっかけ、つながる場になればと企画した。

会は、大阪市都島区のNTT西日本のオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」を会場に、オンラインでも中継。同施設の法人会員(技術者)をはじめ、県やあまみ大島観光物産連盟、同振興開発基金、同広域事務組合の職員らが参加した。

会では奄美について説明後、島の観光振興に生かせるデジタル活用法をテーマに4グループで意見を交わした。「危険回避」「オーバーツーリズム」「データ有効活用」などそれぞれの班ごとにテーマを設定し議論。解決の糸口となるアイデアを出し合った。

発表では「(入口となるホームページを例に)人の温かみをもっとブランディングすべき」「ハブを見つけた人にポイントが与えられるアプリを作るなど危険を促してはどうか」「入山の自主ルールが複雑で満足度が下がっている。ターゲッティングをしっかりしたマーケティングが必要だ」といった意見が出た。

最後は名刺交換タイムを設けるなど、親睦を深め合った。