就航30年、節目に感謝

未来の奄美大島へ思い書いた紙飛行機を飛ばす出席者ら

30周年の感謝を込めて出発を見送る関係者ら

JAL・奄美大島=東京線
奄美空港で記念セレモニー 祝い唄や記念品配布も

 日本航空(JAL)グループは24日、奄美市笠利町の奄美空港で奄美大島=東京(羽田)線の就航30周年を祝う記念セレモニーを開いた。関係者7人が出席し、「未来の奄美大島の姿」への思いを綴った紙飛行機を飛ばし、節目を祝った。

 奄美大島=東京線は、当時の日本エアシステム(JAS、現JAL)が1992年12月24日に「DC―9―80型機」で運航を開始。現在は737―800で、座席数は2クラス165席。これまでに観光客やビジネス客など計230万人の乗客を運んできた。

 セレモニーでは、日本航空㈱鹿児島支店の久見木大介支店長が「一丸となり奄美群島の利便性向上に努めるのが我々の使命。これからもJALの翼をご愛顧いただきたい」とあいさつ。県大島支庁の新川康枝支庁長は「路線開設で都市圏への利便性は大きく向上した。これからも積極的な奄美発信に連携し取り組みたい」と述べ、奄美大島・喜界島航路対策協議会会長の安田壮平奄美市長も「これまで交流人口の拡大に力をいただいた。(奄美の発展には)航空路線が欠かせない。変わらず協力し努めていきたい」と期待を込めた。

 搭乗口では、唄者・平田まりなさんの祝い唄が響くなか、JAL刻印入り升や石けん、自然保護ガイドブックなど30年の感謝を込めた記念品が東京行きの乗客104人に贈られた。最後は、サンタ姿の職員や整備士らが「ご搭乗ありがっさまりょうた!」「メリークリスマス」などと書かれた横断幕を掲げて滑走路に登場。飛び立つJAL658便を手を振って見送った。