島ムニ(方言)継承取り組み紹介

ミニ企画展をPRする、かるたの制作に携わった瀬島奈緒美さん(右)と関係者ら=17日、和泊町=

令和版「方言かるた」展示
和泊町歴民館ミニ企画展

 【沖永良部】和泊町歴史民俗資料館ミニ企画展「島ムニ継承の取り組み」がこのほど、同館で始まった。町内の児童たちが制作した令和版「方言かるた」の展示を中心に、島ムニを取り巻く歴史や現状を紹介している。来年3月31日まで。ミニ企画展の来場は無料(常設展は有料)。

 方言かるたは昨年度、町こども会育成連絡協議会が制作。50音を町内の全21集落に割り振り、各集落の子どもたちが長寿会と協力して方言の読み札と絵札を考えた。

 「あちゃ あま ゆいぬふぁな ちゅらさんどー」(=お父さん、お母さん、ゆりのはな きれいだよ)や、「えーざぬ ちぶるに とぅまたん」(=トンボが頭に止まったよ)など全57組を作った。絵札には子どもたちが描いたイラストを採用した。

 ミニ企画展では、かるたの展示のほか、方言継承に取り組んでいる人たちや方言を学べる本なども紹介している。

 昨年度の同協議会内城校区推進員としてかるたの制作に携わった瀬島奈緒美さん(40)は「家族や地域でかるたを使ってもらい、子どもたちが方言に触れる機会が増えれば」と話した。