ビーチクリーンで海ごみ考える

マイクロプラスチックを拾う子どもたち=和泊町内喜名浜=

おきのえらぶ島観光協会
「うじじきれい団」の発表も

【沖永良部】おきのえらぶ島観光協会は25日、「Happy Earth Event Day」を開催した。参加者は、ビーチクリーン体験や地元の海岸のごみを拾う活動を続けている「うじじきれい団」による発表などを通して海ごみ問題について考えた。

午前中のビーチクリーンには住民ら約30人が参加。和泊町内喜名(ないきな)浜で1時間にわたって作業を行い、ペットボトルや発泡スチロール、漁網などを回収。ピンセットを使ってマイクロプラスチックも拾い集めた。

午後からは、知名町の観光拠点施設エラブココに移動。「うじじきれい団」として5年前から海岸のごみ拾いをしている竿智之さん(44)一家が、これまでの取り組みを発表した。

次女のはなさん(12)と三女のめいさん(10)は、拾ったマイクロプラスチックを使い教材用キットを作ったことや、家族で実践しているごみを出さない暮らし方を紹介。「プラスチックが悪いのではなくて、使い方が悪い」「自分ができるポジティブな解決策を考えながら活動している」などと述べた。

このほか、プラスチックごみからオモチャを作るアップサイクル体験も行われた。

3人の子どもたちと参加した東條ゆう子さん(54)は「大きなごみばかりを拾ってしまいがちだが、今回はマイクロプラスチックに関心を持つきっかけになった」と話した。

観光協会の森岡峻一さんは「海ごみに対する問題意識を少しでも持ってもらい、子どもも大人もごみを拾ってくれる島になってほしい」と語った。