レンタカー事故防止へ

奄美署のマスコットキャラクター「カケルくん」が見守る中、中村枝里巡査部長(左)から奄美地区レンタカー協会の泉保雄会長へ啓発ポスターが贈呈された(26日、奄美市名瀬)

奄美署・地区安全運転管理協 啓発ポスター贈呈式

奄美署(久保田昌二署長)と奄美地区安全運転管理協議会(有村忠洋会長)は26日、「レンタカー事故防止ポスター贈呈式」を(一社)奄美自動車連合会(南有隆会長)で行った。同式には、同ポスターで同署のマスコットキャラクター「カケルくん」などイラストを手掛けた地域課・中村枝里巡査部長(35)が参加。奄美地区レンタカー協会の泉保雄会長(64)へ、交通安全の願いとともにポスターが手渡された。

同署によると、今年1月から9月までに起きた人身・物損事故のうち、レンタカーが占める割合が、鹿児島県全体では4・8%だったのに対し、奄美署管内では21・7%で約4・5倍。なかでも駐車場内の事故が約6割を占め、バック中、右左折時などを含めた自損事故が全体の約8割を占めるという。

贈呈を受けた泉会長は「多発するレンタカーによる交通事故は、島外の方によるものが多い。せっかくの旅を事故なく楽しんでいただければ」と啓発ポスターへの期待を寄せた。

中村巡査部長は、「(レンタカー事業所など)業者以外に車を借りて起こす事故も含めれば、さらに割合は多くなる。レンタカーの利用者以外に対しても、ポスターなどを通し、啓発、周知ができれば」と希望を語った。

今後、ポスター200枚が各レンタカー事業所のほか、奄美空港、各港、ホテル、スーパー、コンビニなど各施設で掲示。リーフレット500枚が、同事業所のクリアファイルなどに利用される予定。