「未来の伊仙町に期待すること」

伊仙町制施行60周年記念誌「作文・論文」副賞贈呈式=24日、町中央公民館(提供写真)

児童生徒ら作文・論文 計52点(人)を選出
町制60周年記念誌掲載へ

 【徳之島】伊仙町町制施行60周年記念誌作成委員会(四本延宏会長)は、「未来の伊仙町に期待すること」をテーマに、町内の小中学生(小学5年~中学3年)と町出身者(16~25歳)から作文と論文を募集。審査選出した計52人への副賞贈呈式を24日、町中央公民館で開いた。来年4月中旬の同60周年記念行事に向け、同記念誌に掲載して紹介する。

 同60周年記念誌への作文・論文募集は、60年間の歩みや大人の意見だけでなく、未来を担う小中学生ら若者が期待する将来のまちづくりへ―と企画。小中学生からは夏休み課題で取り組んだ作文223点の応募があり、記念誌作成委員会の審査で50点を選出。16~25歳の論文は6点の中から2点を厳選した。

 選出披露や写真撮影も兼ねた「副賞贈呈式」の冒頭、四本会長は「私たち大人だけではなく、これから伊仙町を背負っていく皆さんの思いを知りたかった。行政が抱える課題の解決方法も考えてくれている」と称賛。選出の各学年の代表に図書カードを手渡した。

 また、町未来創生課の佐平勝秀課長は講評ので、中学校間の〝熱意の格差〟を残念がりながらも、「子どもたちの思いと志が将来の伊仙町を作る礎(いしづえ)になる。投票権を持つ大人だけでなく、子どもたちにも様々な機会を与えることが重要と再認識させられた」とも。

 論文選出された徳之島高3年生の牧園優奈さん(18)は「来年3月には(大学進学で)島を離れるが、伊仙町全体が活性化して欲しい。伊仙町は若い人と高齢者の距離が近いのが一番の魅力だと思う。若者を中心に高齢者も参加できる行事も増えたら活性化できると伝えたかった」と話していた。

 同町制施行60周年記念行事は、▽4月14日午後6時から前夜祭「町伝統文化と芸能の祭典」(なくさみ館)▽同15日午前10時から式典(町総合体育館)を計画している。