奄美大島3町村で「20歳の集い」

50人が出席した「20歳の祝い」=瀬戸内町、清水総合体育館

祝賀会では、出席者全員が壇上で思いを述べた=宇検村、元気の出る館


決意新たに14人が出席した「二十歳の集い」=大和村、防災センター

希望胸に新たな一歩

奄美大島3町村の20歳を祝う式典が4日、行われた。あでやかな晴れ着姿の新成人らは、新たな門出と旧友との再会を喜びあった。保護者など多くの参列者に見守られ、希望を胸に新たな一歩を踏み出した。

〈瀬戸内町〉

清水総合体育館で「20歳の祝い」があり、今年は新成人50人(男性27人、女性23人)が出席。20歳を迎えた出席者は旧友との再会を喜び笑顔で門出を迎えた。

式はALOHA HULA AMAMIの優雅なフラダンスで幕開け。鎌田愛人町長は「コロナ禍により、生活様式や価値観などが大きく変わる状況下、主体性を持ち、物事を冷静に捉え正しく判断し、自分の行動に責任を持つとともに目標を持ち続け、たくましく成長して」と激励した。

所感発表では、伊藤雄大さんと米田瑠佳さんが登壇。2人は「今まで支えてくれた家族、仲間、先生、地域の人たちに恩返しができるよう成長していく」と力強く抱負を述べた。

スライドショーでは5年前の自分の写真をバックに、ファッションショーさながらに、一人ひとりが壇上でポーズをとり
会場を盛り上げた。

〈宇検村〉

今年から「20歳の成人式」と名称を変更、同村の元気の出る館で開催。該当する19人のうち18人が出席。式典と祝賀会が行われ、保護者らが新たな門出を祝った。

式典で元山公知村長は「いろいろな分野で活躍されると期待しているが、ふるさとが応援していることを忘れず、幸せになって欲しいと願っている」と激励。

全員による村民憲章を朗読。出席者代表で屋宮陽=はる=さんが「この20年間、私たちは多くの人に支えられながら成長できた。周りの人への感謝の気持ちを忘れず社会の一員として、一層貢献できるように努力する」と決意を表した。

祝賀会では、一人ひとりのこれまでの歩みを写真で振り返る「20歳の足跡をたどる映像」をスライドで上映。出席者全員が壇上で決意や抱負を述べたほか、田検中学校で担任を務めた教諭らが、20歳になった教え子たちを祝福した。

〈大和村〉

防災センターで式典があり、14人(男性7人、女性7人)が出席した。20歳を迎えた男女らは親族や関係者に見守られ、清々しい表情で新たな一歩を踏み出した。

式では晨原弘久教育長が「今後は保護者から独立した一人の国民。義務と責任を全うし、精進してほしい」と出席者を激励。伊集院幼村長は「いろんなことに挑戦することが成長につながる。スットゴレ魂で、大和村に貢献できる人材になることを期待する」と力強いエールを送った。

出席者代表の森岡敬司さんは「今まで多くの方たちに支えられてきた。普通であることの幸せを実感している」と関係者へ感謝。

出席者らは校区ごとに登壇し、20歳の抱負や故郷への思いをスピーチ。新たな門出に、それぞれの決意を新たにした。