奄美空港でUターンラッシュ

帰省客らで混雑する奄美空港(午前11時半ごろ)

古里後に、家族連れらで混雑
東京、大阪、福岡行などほぼ満席

年末年始をふるさとや観光地で過ごした、帰省客や観光客のUターンラッシュが始まっている。奄美市笠利町の奄美空港では4日、古里を後にする家族連れや、観光客らを見送る来場者で混み合った。

今年も新型コロナウイルスの影響は続いているが、3年ぶりに行動制限のない年末年始とあってか、搭乗客は前年並みに推移。上り便のピークは3日で、混雑は5日まで続く見込みだという。

JAL奄美営業所によると4日は、奄美大島発の東京、大阪、福岡行がほぼ満席。その他の便には若干の余裕があり、「比較的に落ち着いている」という。

午後0時5分発の大阪行を前に午前11時ごろ、空港1階ロビーには、土産物やスーツケースを手にした搭乗客らが続々と訪れた。2階出発ロビーでは手荷物検査に列ができた。ゲートを挟んでは、手を振って別れを惜しむ家族や友人らの姿などもあった。

沖縄から1人で里帰りしていた小学5年の女の子は祖父母に見送られて空港へ。「親戚のみんなと会えて楽しかった」と笑顔。家族4人で兵庫県から観光旅行に来たという古賀誠一さん(50)は「マングローブ林が都会にはない光景でよかった。明日から仕事なのが残念だが」と旅立ちを惜しんでいた。

4日午後1時現在、航空各会社のホームページによると5日奄美大島発の空席状況は、JALの与論行が満席のほか、大阪行と福岡行、鹿児島行(4便)が残り1席となっている。スカイマーク、ピーチにはまだ若干の空席がみられる。