徳之島から始動6年目

徳之島・天城町で合同自主トレ6年目。「熱烈歓迎」を受けた近藤選手(SB)ら「近藤塾」一行(写真後列)=5日、徳之島空港

近藤健介選手(SB)ら「近藤塾」一行8選手 合同自主トレ入り

 【徳之島】日本ハムからソフトバンクに移籍したプロ球界屈指の打撃技術を誇る近藤健介外野手(29)ら「近藤塾・チーム天城」一行8選手が5日、徳之島・天城町に合同自主トレーニング入り。空港では町当局やスポーツ少年団員らが熱烈歓迎。本格キャンプインや来季シーズンに向け今春も同島から始動した。20日まで15日間の予定だ。

 一行の天城町合同自主トレは、近藤選手の両親がシドニー五輪女子マラソン金の高橋尚子さんの合宿地でも知られた同町をリサーチしたのが始まり。2018年以降今年で連続6年目。この間、父義男さん=千葉県在住=が野球講演会も開くなど親しまれている。

 今春の「近藤塾・チーム天城」一行は、▽近藤選手・福岡ソフトバンクホークスをはじめ、▽藤岡裕大(29)・千葉ロッテマリーンズ▽西川龍馬(28)・広島東洋カープ▽木浪聖也(28)・阪神タイガース=初来島▽渡邉諒(27)・同▽淺間大基(26)・北海道日本ハムファイターズ▽平沼翔太(25)・埼玉西武ライオンズ▽石川亮(27)・オリックス・バファローズの計8選手(順不同)。

 練習拠点は同町総合運動公園。期間中にはトレーナー3人、サポーター7人、手伝い6人(近藤義男さんら家族など)が合流サポートする。

 徳之島空港では、天城サンダーズと岡前小野球スポーツ少年団の球児ら約30人も交え「熱烈歓迎」の横断幕と花束で出迎えた。一行には黒毛和牛肉のプレゼントも。森田弘光町長の「子どもたちの勉強・励みにもなっている。うさぎ年に徳之島で練習を積んでさらに飛躍を」などエールに、近藤選手は「今年もこの場所で体力をつけて皆さんに喜んでいただけるプレーをします」と応えた。

 ソフトバンクでの抱負などインタビューには、「(同じ)九州の地ということもあり、見る機会も増えると思うのでしっかりとしたプレーで期待に応えたい」。3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)連続出場に向けては、「しっかりと調整をして目指したい」。島の球児らには「ここに来て元気をもらって1年が始まる。その姿を見てもらい元気になって欲しい」とも。

 天城サンダーズの芝田侑生(ゆうせい)主将(天城小6年)は「将来の夢は近藤選手のようなプロ野球選手になること。チャンスの場面で打ち、守備でもしっかりとチームを守るところが好き」と話していた。