新春の青空に一斉放水アーチを描き「消防人」の使命感あらた=4日、天城町平土野港
かわいい幼年消防クラブなど園児らも啓発パレードに一役買った=4日、伊仙町
【徳之島】天城町消防団(上岡義茂団長・団員78人)と、伊仙町消防団(樺山修二団長・団員70人)の2023年消防出初め式は4日午後あった。それぞれ防火・防災啓発パレード、通常点検、一斉放水、表彰など式典を通じ、諸災害から住民の生命・身体・財産を守る「消防人」としての使命感を新たにした。
天城町は、天城小学校金管バンドのドリル演奏で南西糖業事業本部沿いの「南西橋」から式典会場の平土野港岸壁までパレード。関係機関代表らの通常点検に続き、海上への一斉放水で新春の青空にアーチを描き士気を高めた。
森田弘光町長は式辞で、長引くコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射、トンガ沖噴火地震の津波、大型化する台風などを昨年をふり返り、「いつ未曽有の災害が起きてもおかしくない状況が続いている。『自分の町は自分たちで守る』を基本に、自主防災組織や消防・防災力の強化、消防の使命の遂行を」など要請。
関係機関代表の祝辞に続き、上岡団長が諸災害から「地域住民の生命・身体・財産を保護し、町民の安寧(あんねい)と秩序の保持に努める」など力強く宣言した。
伊仙町は、幸徳保育園の幼年消防クラブといせん保育所の両園児ら計22人を先頭に、町役場前から伊仙中校庭まで約8百メートルをパレード。同式典会場では関係機関代表を交えた通常点検やポンプ車操法を披露した。
大久保明町長も式辞で、大規模災害や戦禍など国内外をめぐる情勢を挙げ、「いつ未曽有の災害がおきてもおかしくない状況。『自分たちの地域は自分たちで守る』を基本に連携を密に」と協力を要請。関係機関代表ら祝辞に続き、樺山団長が「団長宣言」で決意を示した。
(表彰伝達関係は後日掲載します)