「紬の日のつどい」

紬美人を先頭に120人の大行進

機織り体験する来場者

〝紬ずくめ〟の一日楽しむ
華やかに120人大行進

 「紬の日」の5日、奄美市名瀬のAiAiひろばで第45回「紬の日のつどい」(紬の日実行委員会など主催)があった。シマ唄や八月踊りなどのステージ発表や抽選会など、さまざまなイベントを実施。幅広い年代層が参加し、“紬ずくめ”のイベントを楽しんだ。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年以来3年ぶりの開催。旧名瀬市時代の1978年に毎年1月5日を「紬の日」に制定。本場奄美大島紬への認識を深めるとともに、本場奄美大島紬の振興による豊かな街づくりを推進するために市民が紬を着用し、その良さを再認識することを目的に「紬の日のつどい」を開催している。

 好天に恵まれた同ひろば前の特設ステージで、奄美高校郷土芸能部のシマ唄でにぎやかにスタート。本場奄美大島紬協同組合の牧雅彦理事長は「消費者に支持される物づくりと、着物文化の浸透により一層力を注ぎ、紬をより一層身近に感じてもらえるよう取り組み、業界の発展につなげていく」とメッセージを送った。

 同委員会委員長の安田壮平市長は「紬の日のつどいを通して、紬に触れ良さを感じてほしい」などとあいさつした。

 紬大行進では、紬美人を先頭に紬着用者約120人が練り歩き、華やかに街を彩った。

 特設ステージでは、紬美人認定式やシマ唄、八月踊り、お楽しみ抽選会などで会場を盛り上げた。同ひろば内では、大島紬ワークショップや機織り体験、着付け体験など、会場を訪れた多くの人が、紬ずくめの一日を楽しんだ。

 2023年紬美人のお披露目では、轟木美来さん(25)、中西奈津美さん(27)、金子きよらさん(23)が登壇。認定証とタスキが贈られた。

 紬姿で大行進にも参加した、皛納千夏さん(12)は「紬は祖母のおさがり。私服よりも苦しいが、イベントなどではまた着たい」と笑顔を見せた。