成長願い「ナンカンジョセ」

祖父の正樹さんからナンカンジョセを受け取る心音ちゃん(7日、奄美市名瀬)

「これからも明るく元気な子で」

奄美各地で、無病息災を願う「七草の節句」の7日、数え年7歳の子どもたちが親族などの家々を巡り「ナンカンジョセ」(七草がゆ)が振る舞われた。

奄美市名瀬の指宿俊彦さん(44)、亜紀子さん(45)の長女、心音=ここね=ちゃん(5)は、自分で選んだという紫色の着物をまとい、家族で同市名瀬の高千穂神社を参拝。その後、セントラル楽器の会長である祖父・正樹さん(71)が待つ同店に向かい、祖母・由美子さん(69)が作ったナンカンジョセを祝い金とともに受け取った。

心音ちゃんは幼稚園の年中組の酉年=とりどし=生まれだが、亜紀子さんによると、「自分は卯年=うさぎどし=」と言い張るほどの大の「ウサギ好き」。最近では、補助輪が取れた自転車に乗ることを楽しむ活発な子で、正樹さんは「これからも明るく元気であれば何より」と、晴れ着姿の心音さんに目を細めた。