元山氏、無投票で再選

無投票再選が決まり、万歳三唱する元山公知氏(中央)=10日午後5時頃、宇検村湯湾=

8年ぶり「期待と思い伝わった」

任期満了に伴う宇検村長選挙は10日、告示された。現職の元山公知氏(52)以外に立候補の届け出はなく、再選が決まった。村長選の無投票当選は2015年以来8年ぶり。元山氏は「村民の皆さまの期待と熱い思いが伝わってきた。重責を担い、しっかりとリーダーとして宇検村を引っ張っていきたい」と2期目に向け決意を新たにした。

元山氏は立候補の届け出を済ませた後、午前9時半から湯湾生活館前で出発式を行った。支持者らを前にあいさつに立った喜島千秋後援会長は「元山候補は4年間、村民の和を大切に、公平公正な村政運営、公約実現に向け懸命に取り組んだ。しかし、コロナ禍で多くの課題が見えたのではないかと思う。皆さまのご支援をお願いしたい」と呼び掛けた。

あいさつした元山氏は「前回の厳しい戦いの中、皆さまにご支持を得ながら、和をもって貴しとなすいう言葉を念頭に、4年間やってきた。村民の幸せのため、誇りある宇検村を築くため、全力で取り組んでいく」などと意欲を訴えた。

推薦あいさつでは、向井俊夫県議、伊集院幼大和村長、鎌田愛人瀬戸内町長、杉浦治俊村議会議長が立ち、頑張ろう三唱の後、村内の遊説へ向かった。

午後5時までに全14集落での演説は終了。元山氏以外に立候補の届け出はなく、当選が決まった。

知らせを受けた元山氏は、支援者らに対し、「粛々と準備を進めてきた。村長としての責務をしっかりと果たしていきたい」と語った。

元山氏は、前回19年1月の村長選で初当選。昨年6月の村議会定例会で立候補を表明。「宇検村らしさ全開」をスローガンに、▽稼げる産業の振興▽快適な生活環境▽健やかな暮らし▽広がるつながり▽心豊かな人づくり―の五つを公約に掲げている。

当選証書付与式は16日午前9時から、村役場会議室で行われる。任期は、25日から4年間。