就航半世紀、節目祝う

未来の奄美大島へ思い書いた紙飛行機を飛ばす出席者ら

大阪行きの搭乗客51人には記念品も手渡された

奄美空港で記念セレモニー 祝い唄や記念品贈呈も JAL奄美大島=大阪線

日本航空(JAL)グループは11日、奄美市笠利町の奄美空港で奄美大島=大阪(伊丹)線の就航50周年を祝う記念セレモニーを開いた。式典にはJAL職員や行政、観光団体などの関係者らが出席。奄美大島の翼、島のさらなる発展への願いを込めた紙飛行機を飛ばし、半世紀の節目を祝った。

奄美大島=大阪線は、当時の東亜国内航空が1973年1月11日に「YS―114型機」で運航を開始。88年、日本エアシステム時代の初のジェット機・MD―87型機を経て、現在のB737―800(座席数165席)が2010年に就航。これまでに関西圏を結ぶ翼として計370万人の乗客を運んできた。

セレモニーでは、日本航空㈱九州・山口支店の中原太支社長が「これまでの50年の歴史の上に、未来志向でさらなる(魅力発信や誘客などの)取り組みを奄美群島の皆さまと進めていきたい」とあいさつ。県大島支庁の新川康枝支庁長は「離島の利便性が向上し、人と物の交流がますます盛んになることに期待する」と祝い、奄美大島・喜界島航路対策協議会長の安田壮平奄美市長は「奄美には追い風が吹いている。しっかりと捉え実現していくために(航空路線は)欠かせない手段だ」とさらなる向上へ期待を込めた。

2階出発ロビーでは唄者の平田まりなさんが祝い唄を披露し、関係者や来賓ら8人が、「未来の奄美大島の姿」のテーマでそれぞれの思いを綴った紙飛行機を飛ばし、半世紀の歴史を刻んだ。搭乗通路では、JALの刻印入り升や島の石けんなどを詰め込んだ記念品が大阪行きの搭乗客51人に贈られた。

最後は、滑走路で職員や整備士らがお見送り。「ご搭乗ありがっさまりょうた!」と書かれた横断幕などを掲げ、飛び立つJAL2464便を見送った。