徳之島町「二十歳のつどいアンケート」

アンケートに協力した徳之島町「二十歳のつどい」の参加者たち=2日、同町文化会館

「徳之島に誇り」96・3% 将来について発展願うエールや自然保護
若者の意識探り35年

【徳之島】徳之島町教育委員会は今月2日実施した2023年「二十歳のつどい」アンケートの結果をまとめた。コロナ禍で調査は3年ぶり。「徳之島に生まれたことを―誇りに思っている」は96・3%(前回20年95・3%)。ふるさと徳之島の将来について思うことの記述式には発展を願うエールや自然保護、人口対策に関する順に多かった。

若者たちのふるさと意識や希望を町政に反映させよう―と約35年前「新成人アンケート」として開始。コロナ禍での式典自体の中止(22年)による中断も余儀なくされた。3年ぶりの今回に向けては世界自然遺産登録などもとらえ従来の設問(選択式19・記述式1)の一部を取捨選択・追加して計17項目と記述式1に改めた。

2日午後、町文化会館であった同町「二十歳のつどい」には対象者142人のうち98人(83・7%)が出席。アンケート回答者は82人(回答率83・7%)だった。

項目のうち、▽徳之島に生まれたことを「誇りに思う」は96・3%、「思わない」3・7%。一方で、▽あなたは島口(方言)が話せますかに「話せる」は14・6%、「話せない」45・1%、「少し話せる」25・6%、「分かるけど話せない」は14・6%だった。

現在の▽学職別では学生74・4%、就職20・7%。▽現在の住まいは、島内12・2%、県内24・4%、九州・沖縄(鹿児島除く)28・0%、関西17・1%、関東11・0%、その他7・3%。

▽将来の居住地については「徳之島に住みたい」が31・7%、「同島以外に住みたい」35・4%、「何とも言えない」32・9%。▽徳之島に帰ってきたらどんな職業につきたいか?には、自営業22・0%、公務員20・7%、医療関係19・5%―などの順。

▽徳之島のいいところ(複数回答)には自然(海・希少動植物)87・8%、文化(島唄・伝統芸能・闘牛)28・0%、地域コミュニティー(親せき等付き合い)19・5%、温暖な気候12・2%、食文化13・4%。▽闘牛は島の観光に「役立つと思う」は73・2%―など。

▽「ふるさと『徳之島』の将来について思うこと」(記述)には41人が回答。「島がもっと発展して欲しい」など期待や激励が最も多く、次いで世界自然遺産登録にも関連して「豊かな自然を守って欲しい」、「もっと人口が増えて欲しい」などの順に多かった。