大学入学共通テストを2日後に控えた大島高校=12日午後4時ごろ
14、15日 群島内6校生徒、大島高で 共通テスト
新型コロナウイルス感染症第8波の中、「2023年度大学入学共通テスト」が14、15日の2日間、全国679会場(前年度677)で行われる。県内は14会場で実施し、大島地区唯一の会場となる大島高校(奄美市名瀬)は、奄美群島内6校の生徒が利用。与論高校は移動時間の短い沖縄県の名桜大学での受験になる。
共通テストは、大学入学志願者を対象に基礎的な学習達成度とその能力を把握することを目的に、各大学が大学入試センターと協力し、同一期日に同一試験問題により実施する。
国公立・私立を含めた大学711校、専門職大学8校、短期大学151校の計870校(前年比6校増)が共通テストを利用する。志願者は全国で51万2581人。
大島地区の現役生志願者数は295人(前年比35人減)。211人の大島高校のほか、大島北、喜界、徳之島、樟南第二、沖永良部、与論の7校の現役生が受験する。
島外での受験になる喜界、徳之島、樟南第二、沖永良部の生徒たちは奄美大島へ、与論の生徒たちは沖縄へ、感染リスクを伴い不安を抱えながら移動する。学校側は生徒に、不要な外出の自粛やマスク着用、手洗いなどの基本的な感染対策の徹底などを指導、万全の体調で実力を発揮するよう呼び掛けている。
大学入試センターは、新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドラインとして、マスク着用の義務付けや試験室ごとの手指消毒の実施、座席間隔1㍍の確保、1科目終了ごとの換気の実施などを各会場に示している。