奄美パークで「初春唄あしび」

「初春唄あしび」。21人でシマ唄を披露した永井三味線教室メンバー

エイサー、シマ唄、舞踊など楽しむ

 県奄美パーク主催の2023年「初春唄あしび」が15日、同パーク奄美の郷屋内イベント広場で開かれた。来場した大勢の観客はエイサー、シマ唄、舞踊、ゴスペル(福音音楽)を楽しみ、終了後にお祝いの投げ餅プレゼントもあった。

 開会あいさつした宮崎緑園長は「唄あしびは生活の中の文化。今年もいい年になりますように、幸せになりますように祈念している」などと述べた。

 「唄あしび」は、三味線に合わせて座の人々が次々と即興で唄を出し合い、掛け合いながら唄う奄美の伝統文化。「この伝統にちなんで、シマ唄をはじめとするさまざまな唄で遊び、エイサー、舞踊などを交えた新春を祝うステージを披露する」とイベントを企画。

 第1部で最初に舞台を彩った奄美看護福祉専門学校エイサー部の12人は「ミルクムナリ」「六調節」「安里屋ユンタ」を元気よく披露。沖縄出身、喜界出身の学生らが大小の太鼓を会場に響かせ、踊った。

 続いて登場した永井三味線教室(瀬戸内町古仁屋・名瀬教室)のメンバー21人は「朝花節」「糸くり節」「国直よね姉」「らんかん橋」など7曲を次々披露。子どもから高齢者までの教室生は息を合わせて三味線を弾き、シマ唄を唄った。藤川流古仁屋教室メンバー3人が舞踊を披露した。

 第2部は、奄美のゴスペルグループ「アマゴス」、永井三味線教室、藤川流古仁屋教室メンバーがそれぞれの舞台を披露した。