共通テスト

安堵の表情で会場を後にする受験生ら=大島高校、15日午後6時ごろ

安堵の表情で会場後に
大島高会場、トラブルなし

 全国で一斉に実施された2023年度大学入学共通テストは15日、2日目の試験を行い全ての日程を終了した。大島地区唯一の会場となった大島高校(奄美市名瀬)は、2日目もトラブルの報告はなかった。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での実施だっただけに、受験者らは安堵=あんど=した表情で会場を後に家路についた。

 奄美群島内6校(志願者292人)が利用した大島高校会場では、理科①(受験者数108人)、数学①(同244人)、数学②(同239人)、理科②(同144人) の4教科が実施された。与論高校生徒が受験した沖縄県の名桜大学でのトラブルの報告もなかった。

 午後5時50分に全試験を終えた受験生らは、緊張した面持ちで会場入りした時とは違い、ほっとした表情を見せた。迎えに来た保護者の車に笑顔で乗り込む姿や、受験生同士で談笑する姿が見られた。

 迎えに来ていた保護者は「お疲れさまと言いたい。少しでも体を休めてほしい」と話した。

 受験を終えた福田梨杏さん(大島高校)は「大変だったが感触はまあまあ。島を出ることが決まっているので、残りの高校生活、友達とできるだけ多くの時間を過ごし楽しみたい」と笑顔を見せた。 

 徳田蒼さん(同)は「通っている高校が試験会場だったので、慣れた環境で受験できたのは良かった。いつも通りの力が出せたと思う。2次試験に向けて気を引き締め直す」と話した。

 体調不良など、申請者を対象とした追試験は28・29日に実施される。

 また、大学入試センターは平均点、最高点、標準偏差などの中間発表を18日、最終発表を2月6日に予定している。