墓前で一重一瓶を囲む家族ら=知名町田皆=
先祖と新年祝う
【沖永良部】先祖とともに新年を祝う伝統行事「墓正月」が16日、島内の各集落であった。田皆集落の共同墓地では、小雨が降るなか午前中から多くの住民が集まり、墓前で一重一瓶を囲む姿が見られた。
年の暮れに各家庭に迎えた祖先の霊を墓へ送る行事。現在は、簡素化されて合同で行う集落もある。
親族ら10人が集まった西田信常さん(70)は「先祖代々受け継いできた文化。これからも大切にしていきたい」。孫で田皆中1年の松本心夢さん(13)は「みんなが集まると楽しい」と笑顔で話した。